湯けむり地獄温泉 雲仙白雲の池キャンプ場

逆さ平成新山

波のない静かな晴天時。写し鏡のように水面に映っているのは、かの有名な逆さ富士…ではなく、逆さ平成新山です。長崎・雲仙ではここだけの隠れスポット。平成新山は、1990年に産声をあげたばかり。雲仙岳が200年ぶりに大噴火した際に生まれた、溶岩ドームの山なのです。火砕流や土石流を繰り返し、多くの人命と民家や田畑を奪い、標高1483mまで成長しました。

フラットなテン場は寝心地もよさそう。

キャンプ場からは建物が一切見えませんが、街まで徒歩20分という立地です。白雲の池周辺は自然な状態で木々が立っています。地面も整備されず人工感があまりありません。もちろん区画もありません。どこにテントを張ればいいのか、いやどこに貼ってもいい、自由度の高いキャンプ場なのです。眺めや寝床の良さを考えながら張る場所を探すという、テン泊の醍醐味を味わえます。

オートサイトではないので車は管理棟前に駐車します。炊事棟とトイレはありますが、入浴施設がないのは徒歩で火山の恵み、温泉に行けるからです。

火を囲んでファイヤー!団欒スペースにはだいぶ余裕があります。
冬だからかトイレは閉鎖中でした。
屋根は少々傷んでますが、機能性十分な炊事場。

山と地獄を巡れます

管理棟の横には登山口があります。ここから散歩気分で40分ほど歩くと山頂に到着します。絹笠山は緩やかな山です。山頂で雲仙の立ち上がる湯けむりを眺めていると、こちらまで硫黄の匂いが漂ってきそう。下山して、汗を流しに温泉へと向かいます。

山頂経由の地獄めぐりへ出発!
山頂から眺める雲仙の街並み。標高700メートルほどの場所にあり、雲の上の避暑地と言われる。

さくっと温泉街に下りてきました。湯けむりが青い空に映えます。もうもうと湯けむりを立たせるさまは、恐ろしげな地獄そのもの。と言っても、見たことはないのでわかりませんが、こんなうつくしい地獄なら行ってみたいものです。

雲仙地獄温泉は散策路が整備されています。歩いていると湯けむりに巻かれ、一瞬でホワイトアウトになることも。ふと横を見ると白濁の温泉がありました。雲仙で湧き出る湯は強い酸性の硫黄泉だそう。ひとたび触れれば溶けること間違いなし、地獄の鬼しか入れない温泉です。

のんびり地獄を散策。こんな地獄ならいつまででも居たい。
もうもうと立ち込める湯気。どこか違う国に迷い込んだかのよう。地獄は綺麗じゃ。
ぐつぐつと湧き出る温泉。雲仙の温泉は少しずつ普賢岳方面に移動しているのだそう。
雲仙には人懐っこい地域猫がたくさんいる。愛嬌のある地獄の門番に相手してもらうと、みるみる時間は過ぎいく。
ふらりと立ち寄り足湯。ここでも、下から湧き出る山を味わおう。身体も心もほっかほか。
一般に解放されている町湯はほのぼのとした雰囲気。もうこのまま溶けてしまおう。

キャンプ場に帰りついても、身体からは硫黄の匂いがしてきました。じわじわと身体の底から温かさが湧いてきます。地獄というよりは、天国に昇った気分です。雲仙の魅力にのぼせすぎないようにご注意を。

雲仙白雲の池キャンプ場
自然公園財団雲仙支部
〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙320番地
TEL 0957-73-2543

利用料金(2021年現在)

宿泊(1人)大人(高校生以上)400円
子供(小・中学生)200円 
※デイキャンプは半額
テント料金貸テント(5人用)3000円
持ち込みテント(2人用)2000円
持ち込みテント(1人用)600円
利用期間4月〜12月
予約予約 9:00~17:00(お山の情報館・自然公園財団雲仙支部)
受付 17:30~20:00(野営場管理棟)
楽しく過ごすためのテン場情報
・園内に入浴施設はないが、車で約5分の温泉街に共同浴場等がある。
・利用料金支払いは現金のみ。
・デイキャンプも可能。午前10時~午後5時まで。
・レンタル可能用品や販売品多数あり。
・池には貸しボートもある。ローボート (30分) 700円/ペダルボート (30分)1,000円
・管理棟前に駐車場があり、オートサイトには乗り入れできない。
・直火禁止。テントそばでの、焚き火台や卓上ガスコンロなどは使用可能。
・国立公園内のため、植物・昆虫・野鳥の捕獲採集はできない。


参考
雲山お山の情報館
原田 優

福岡県出身。中学校の国語教師を5年で退職。ふらりと始めた九州自然歩道のセクションハイクをきっかけに、ロングトレイルの面白さに目覚める。現在はフリースクールやカフェで働く傍ら、ロングトレイルライターとしても活動中。

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